官房長官への手紙 その3 鈴木賢さんの兄より

 今日の手紙はわたしと同じ川口に関係する失踪者 鈴木賢(まさる)さんのお兄さんからの手紙です。ちなみに、鈴木賢さんはわたしと同じ高校を卒業している先輩です。しかも、小中が川口の学校を卒業されている方です。大学は明治大学を卒業し、就職してはじめての会社のレクの日に家を出たまま失踪しました。
 いまから、37年も前、昭和47年5月28日のあってはならないできごとです。その唯一の兄からの訴えです。

 
要望書

内閣官房長官河村建夫様

この度は、内閣の要として、ご多忙の所、私供特定失踪者家族に貴重なお時間を頂きまして有り難うございます。

私、特定失踪者「鈴木 賢」の兄ですが、現在、拉致被害者救出の道は、膠着状態を打開出来ず、大変危機感を持っておりますが、幾つかの要望が有りますので、長官のご手腕によりまして実行に移して頂きます様お願い申し上げます。

~特定失踪者の存在を認知してほしい~

特定失踪者の名称、存在が認知されてない現状が有ります。

本来なら拉致の可能性が有れば、国として取り上げ、国として調査すべき問題だと思います。北朝鮮が拉致した日本人を全公開したら国の認定者数よりも、民間の調査会が公表している特定失踪者数の方が相当数上回る事も考えられます。

国として特定失踪者の追跡調査、情報収集捜索を全力を上げて実施して下さい。

~特定失踪者の調査、情報開示を~

特定失踪者の失踪時期、失踪の動機が無い目撃情報、証言等、国認定者と類似している。
特定失踪者として調査会に届出してる人は、捜索願いを最寄りの警察に提出済。拉致の疑いの高い人は、告発・告訴している。
どこ迄調査、捜索したのか、経過、結果の説明と資料等の開示をしてほしい。

~特定失踪者の政府認定を~

北朝鮮に拘束されている拉致の疑いの高い特定失踪者は、国籍・戸籍も解らず、日本からの光を照てられる事もなく、人間としての尊厳を奪われても、尚、日本からの救出を待ち続けている。同胞は間違いなく北朝鮮に生存しています。

このまま推移すると、国は、テロ国家北朝鮮の完全犯罪を黙認する事になる。

私、現在、川口市出身の拉致被害者、田口八重子さんの家族と特定失踪者家族、さらに私供を支援下さる多くの市民の皆様と「拉致問題を考える川口の会」として定例的な街頭活動を行ってますが、何としても拉致問題は、我々の世代で解決せねば、未来永劫に渡って悔いを残す事になると思うので国としても道筋を決めて、拉致被害者救出に全力で取り組んでほしいと要望致します。

21.7.1.  特定失踪者 鈴木 賢 兄 鈴木 智

 
川口駅前で署名を呼びかける鈴木賢(まさる)さんの兄・・・メガホンで訴えている人

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